ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記
ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記
著者:鳥羽博道
出版:日本経済新聞社 2008年9月1日第一刷(文庫版)
日本生まれの喫茶店といえばドトールコーヒー。その店舗数は、直営380店舗、フランチャイズ903店舗、計1,283店舗(22年4月末時点・日本国内店舗)あります。これはスターバックス(日本国内1,685店舗)に次いで2位。
ハワイにも直営農園であるマメカドウズでコーヒーの生産を手掛けています。1991年から運営しているこの農園では、ほどよい酸味と甘い香りで人気の高いコーヒーの栽培だけではなく、観光農園としても開放。いつかハワイを訪れた際は訪問したいですね。
本書籍は、ドトール創業者である鳥場博道(とりば ひろみち)氏の自伝。生い立ちから一代でドトールコーヒーを立ち上げ、拡大させたストーリーが描かれています。
経営論やマインド面も多く語られているが、ブラジルコーヒー農園での経験、経営に苦しんだ日々、ヨーロッパ視察時の体験からの立ち飲みスタイルの業態の日本での展開、150円という低価格の実現。
まさに大志を抱き行動を起こし続けてきたストーリーが刻まれています。
「世の中に活力を与えることこそが企業の使命」
「一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供することこそが喫茶業の使命」
日本の喫茶店文化
https://great-cup-coffee.com/number-of-cafes/
2020年~コロナウイルスの蔓延以降、「喫茶店」「カフェ」の在り方も変わろうとしているのではないでしょうか。
喫茶店の使命のため、時代に合った新しい業態を確立する、変化に対応した新しい喫茶店が求められているように感じました。
著者の鳥羽博道氏は社長職を息子の鳥羽豊氏に譲り、現在は名誉会長となっている。(今のドトールは3代目の社長である星野正則氏が経営を行っている。)
2代目の鳥羽豊氏のインタビューをもとにしたドトールの品質管理・こだわりは『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』でも知ることができる。