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スターバックス成功物語

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スターバックス成功物語

著者 : ハワード・シュルツ / ドリー・ジョーンズ・ヤング

訳者 : 小幡照雄 / 大川修二

発行 : 日経BP社

初版 : 1998年4月27日

 

先日の『カンブリア宮殿』にスターバックスが取り上げられていたので、改めて読み返しました。

著者は元スターバックスCEOのハワード・シュルツ氏。初版発行後すでに20年以上が経過していますが、当時までの彼そしてスターバックスの伝記です。

ブルーカラーとして働いていたシュルツ氏の父が足のケガをして働けなくなり、健康保険にも入れなくなったという彼の過去の経験から本書は始まります。仕事に情熱を持てていなかった父をある意味で半面教師にしながら、当時反発した後悔が織り交ぜられています。従業員を大切にした会社にするという思いを抱くきっかけもこの原体験に基づくようです。

焙煎豆の小売り事業をメインとした創業当初のスターバックスから、シュルツ氏が加わり、イタリアのエスプレッソ主体のコーヒー文化を展開するという情熱を持ち、一度は離れ、紆余曲折を経ながら事業拡大をしていった経緯が描かれています。

深煎りの煎りたてのコーヒー豆の品質やフランチャイズ展開をしないというコアの部分がありながら、従業員の声、そして何より顧客の求めるものを聴きながら少しずつ変貌をしていった話が興味深いです。

戦略的にスターバックスの分析をした本は下記があります。

 

ストーリーとしての競争戦略

 

『Starbucks』という名にはアメリカ的で魔法のような力が秘められている、と評されています。マクドナルドを世界的企業に押し上げたレイ・クロックも『McDonald』という名に優れた価値を見出していたようです。企業文化や考え方は異なるものの、ともに創業者では無いながら、のちにCEOとなり、現在の世界的企業の礎を作ったという点では通ずるものを感じました。

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