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ケニア産コーヒーを解説

greatcoffee
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ケニアの基礎データ

面積 58.3万平方キロメートル(日本の約1.5倍)
人口 5,403万人(2022年:世銀)
言語 スワヒリ語、英語:1963年までイギリス占領下のため
首都 ナイロビ:東アフリカでは最も経済的に発展している都市
アフリカ大陸の東に位置し、北にエチオピア、南にタンザニア、西にウガンダと接しています。

ケニア産コーヒーの味、香り

強い酸と甘みが特徴。華やかで、ベリーやフルーツのような複雑さで有名です。

ケニア特有のカシス香(ブラックカラント)

ケニア産コーヒーには、いわゆるカシス香とよばれる香りがする場合があります。これは、MMBF(3-メルカプト-3メチルブチルフォルメート)という成分によるものと考えられています。MMBFは、プレニルアルコールという精油成分、含硫アミノ酸、ショ糖の熱分解で生じるギ酸の、3つの成分が焙煎中に反応して生成します。

  MMBFの構造式 

ケニアのコーヒー品種

「SL28」と「SL34」が有名です。
SLとは、ケニアにかつて存在したコーヒー研究所「スコットラボラトリー(Scott Laboratories)」に由来しています。
サビ病やCBD(コーヒー炭疽病)に対する耐性は無いため、近年ではルイル11(Ruiru11)やバティアンという品種に植え替えが進んでいます。結果として、コロンビアと同様に特徴的なケニアの風味が変化している要因になっているかもしれません。

特徴的なケニア式精選方法:ダブルフリーウォッシュド

ウォッシュドプロセスでウォッシングさせたパーチメントコーヒーを一定時間きれいな水に浸けた(ソーキングと呼ばれます)後に乾燥させるプロセスです。
風味に対する影響は諸説ありますが、クリーンになる為にアシディティや甘さが明確になるとも言われています。

ケニアコーヒーの流通

ケニアのコーヒーは多くが小規模の農家が栽培・収穫した豆をファクトリーと呼ばれる精選所に持ち込み、乾燥・脱殻まで行われます。その後、NCE(Nairobi Coffee Exchange)という取引所にてオークションが開催され、販売していきます。

ケニアとコーヒーの映画

ケニアのコーヒー農園が舞台、女性の愛と冒険を描いた「愛と悲しみの果て」という映画は、第58回アカデミー賞作品賞を受賞しました。
※メインストーリーとコーヒーとの関係は薄いです。

参考文献

・コーヒーの科学 講談社 旦部幸博(2016)

・外務省HP
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kenya/data.html

・ワタルHP
https://www.specialty-coffee.jp/blog/article/6337

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