コンビニのホットコーヒーを分析値で比較
コンビニ大手3社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)定番商品を比較します。
味わいだけでなく、今回は濃度計(Brix計)を使って、科学的にその濃さも測定してみました。
Brix計とは?
Brix計は屈折計とも呼ばれます。
簡単に原理を説明すると、溶液の濃度に応じて光の屈折率が変わるので、
その溶液に光を当てた時の屈折率を測定することで、濃度(%)に変換することができます。
詳細の原理が気になる方はメーカーのホームページを見てみてください。
https://www.atago.net/japanese/new/databook-refractometer_principle.php
どのくらい、コーヒーの成分(可用性固形分)が溶け込んでいるかによってその濃度(Brix値)が変わってきます。
例えば、Brix=1.3%ということは、
コーヒーの抽出液中にコーヒーの成分が1.3%溶け出して入っています。
ということになります。
セブンイレブン セブンカフェ ホットコーヒーR
コクと甘さがしっかりと感じられる飲みごたえのある一杯。ドリップ抽出。好き嫌いのない、万人受けする王道のコーヒーを追求しているような味わい。
・一杯 100円(税込み)
・使用豆:非開示
・測定濃度 Brix値=1.55%
定番の白という表現で取り扱われており、キリマンジャロとは差別化しています。定番の方はWebサイト上で開示している情報が少ないです。
ローソン MACHI Café ホットコーヒー(S)
2021年でローソンのマチカフェ10周年。意外に長い歴史があります。3社の中では唯一のエスプレッソ抽出。比較的しっかりとした苦味とキレのある味わいが特徴。
・1杯 100円(税込み)
・ブラジルのイパネマ農園をはじめ、複数のコーヒーをブレンド
・測定濃度 Brix値=1.52%
環境保全と労働環境基準をクリアした「レインフォレスト・アライアンス」認証豆使用。
YOUTUBEでも10周年動画を配信しています。
https://youtu.be/-IdE63xCUdc
ファミリーマート FAMIMA CAFÉ ブレンド S
コーヒー抽出の世界大会(ワールドブリューワーズカップ)2016年の世界チャンピオン、粕谷哲氏が監修。ドリップ抽出。3社の中では最もすっきりとした飲みやすい味わいが特徴。
・1杯 100円(税込み)
・ケニア産の豆を一部ブレンドに使用している
・測定濃度 Brix値=1.40%
スタンダードなタイプ意外にも、「濃いめ」も同じ価格で購入することが可能。
まとめ 濃度比較
定番品では、セブンイレブンが数値的には最も濃いという結果になりました。
ファミリーマートは「濃いめ」も一緒に販売されているので、好みに合わせてうまく濃さを調整しているのかもですね。
セブンイレブン1.55% ≧ ローソン1.52% > ファミリーマート 1.40%
※原料豆による抽出ブレや測定誤差もあるので、参考までに。